突然倒れた人に対して、AEDを用いた心肺蘇生法を安全かつ確実に実施することは、命を救ううえで極めて重要です。
いざという時、大切な人に冷静かつ的確に観察・処置ができるよう、正しい知識と技術の普及が求められています。
ハートセーバージャパン(Heart Saver Japan:HSJ)は、心肺蘇生法の普及を目的とした団体です。国士舘大学・国士舘大学院に所属する救急救命士や医師を中心に、救急医療の現場で活躍するプロフェッショナルによって構成されています。
HSJでは、世界基準の最新エビデンスに基づいた蘇生法を、市民の皆さまにもわかりやすく実践できる救急処置法として開発・普及し、社会全体への心肺蘇生法の啓発に取り組んでいます。
皆さんは、「心肺蘇生法」や「AED」という言葉をご存じでしょうか。
もし、あなたの大切な人が突然の心停止などで倒れたとしたら——そのとき、まず必要となるのが心肺蘇生法(CPR)です。現在、日本には約69万台(※2023年12月末時点)のAEDが設置されています。しかし、そのAEDを「正しく使える人」は、どれだけいるでしょうか。
私たちは、一人でも多くの方にAEDの正しい使い方、そして心肺蘇生法を身につけていただきたいと願っています。AEDの操作だけでなく、胸骨圧迫などを含む心肺蘇生法を正しく実施できることは、命を救ううえで極めて重要です。
「命を救う行為」は、人にのみ与えられた尊く、意義深い行為です。とくに、これからの社会を担う若い世代の皆さんには、ぜひ心肺蘇生法を学び、いざというときに迷わず行動できる力を身につけてほしいと願っています。
私たちハートセーバージャパン(Heart Saver Japan:HSJ)は、過去20年以上にわたり、義務教育や学校教育への導入を視野に、心肺蘇生法の普及に取り組んできた団体です。病院前救急医療の現場に携わる救急救命士や医師が中心となり、「命をつなぐ技術」をわかりやすく、実践的に伝えています。
どうか、あなたの「大切な人」を守るために。今日から、心肺蘇生法を学ぶ一歩を踏み出してみませんか。
HSJ理事長 田中 秀治